【新機能】S3 のオブジェクトへタグが設定できるようになりました
ども、藤本です。
本日、S3 のストレージマネジメント機能として、4つの新機能が追加されました。
Revolutionizing S3 Storage Management with 4 new features
- S3 Object Tagging
- S3 Analytics, Storage Class Analysis
- S3 Inventory
- S3 CloudWatch Metrics
本エントリでは S3 Object Tagging をご紹介します。
概要
AWSの多くのサービスでリソースに対して、メタデータとしてKey-Value形式でタグを設定することができます。そのタグ設定が S3 のオブジェクトに対して設定することができるようになりました。また S3 オブジェクトへのタグの特徴として、以下が挙げられます。
タグによるライフサイクルの対象設定
今までライフサイクル設定はバケット内の全てのオブジェクト、もしくはパスプレフィックス配下の全てのオブジェクトに適用され、対象オブジェクトを柔軟に設定することができませんでした。タグのサポートによりKey、Valueの組み合わせに応じた柔軟なライフサイクル設定が可能となりました。
タグによるクロスリージョンレプリケーションの対象設定
上記と同じようにクロスリージョンレプリケーションの対象オブジェクトもバケット単位、もしくはパスプレフィックス単位の指定でした。タグのサポートによりKey、Valueの組み合わせに応じた柔軟なクロスリージョンレプリケーション設定が可能となりました。
マルチパートアップロード対応
タグ設定は既存のオブジェクトや、アップロードするオブジェクトに設定可能です。加えて、マルチパートアップロードでアップロードするオブジェクトに対してもタグを設定することが可能です。
タグによるアクセス制御
アクセス許可ポリシーにタグを利用した権限設定が可能となりました。 例えば、下記のような権限設定が可能です。
- タグ設定されたオブジェクトのみダウンロードできる
- 特定のキーのタグにのみタグ設定できる
試してみた
まずタグ機能はマネジメントコンソールの S3 の新しい UI で利用可能です。新しい UI に関してはこちらをご参照ください。
タグを設定する
マネジメントコンソールの S3 バケットを選択し、オブジェクト一覧を表示します。タグ設定するオブジェクトを選択します。
[ Properties ]タブを選択し、タグ設定から Key-Value を入力するだけです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
タグ機能によりオブジェクトのメタデータ管理だけでなく、S3 の操作がより柔軟に行えるようになりました。タグによるライフサイクル設定で対象を設定できるのは嬉しいです。